和製英語「skill up(スキルアップ)」に注意トップイメージ

和製英語「skill up(スキルアップ)」に注意

他の人よりも多くのスキルを持っている人

 オンライン英会話ガイドでは、沢山のオンライン英会話中に役に立つフレーズや、留学や海外旅行中に役に立つであろうと考えられる日常英会話フレーズを紹介していますが、日本人の多くが勘違いして覚えてしまっているフレーズや、実は“英語として間違っている変な英語”なども取り上げて紹介しています。

 ここでは、英会話、中級者や上級者になっても使ってしまっている方の多い「和製英語」の1つについて紹介しますが、「えっ?これって間違いなの?」と驚かれる内容も混ざっているかも知れません(笑)。

 それでは、「合っていそうで実は間違っている和製英語の世界に」足を踏み入れてみましょう。

skill up(スキルアップ)は和製英語

 「和製英語って何?」と言う方のために、まずは簡単に和製英語について紹介してみたいと思いますが、外国の方は和製英語の事を「Janglish(ジャングリッシュ)」と呼ぶ事も有ります。

 和製英語とは、その名の通り「日本で作られた英語(笑)」の事で、日本では非常に良く使われる「英語のように聞こえますが英語では無い言葉」を指します。

 例えば、今回紹介する「skill up(スキルアップ)」と言うフレーズについてですが、オンライン英会話ガイドの中でもしばしば使われる事の有る、日本語で表現する事の難しい言葉の1つです。

 日本では、「スキルアップ」を「資格や技術を習得する事、またはそれを磨くこと」と言う意味として使い、「能力アップ」の代用として使用されています。

 しかしながら、これは完全に「和製英語」で英語のネイティブスピーカーが聞くと、「おや?」と思うフレーズになってしまうので注意が必要です。

「和製英語」の落とし穴

 日本では良く「salaryman(サラリーマン)」と言う表現を使いますが、英語では「office worker(オフィスワーカー)」と言う表現を使います。

 実は、「salaryman」も和製英語なのですが、実は、近年ではこの「salaryman」と言う表現が海外でも浸透して、ニュース誌によっては「salaryman」を使用し、「日本人のオフィスワーカー」を表現するケースも出てきています。言語って面白いですよね(笑)。

「skill up」と言う意味を伝える場合

的を射ぬくスキルがある

 「skill up」が「Janglish(和製英語)」だと理解して頂けたとして、それでは「skill up」を使いたい時にはどのようにフレーズを作って行けば良いのでしょうか?

 これには、「skill up」がどのような用途で使われているのかを“文法的”に考えるだけで、中級者レベルの方にもなると簡単に新しいフレーズを作る事ができます。

 それでは、続いては「私は英会話のスキルアップがしたい」と言いたい場合を例にして、「スキルアップ」と言う表現を英語にしていきましょう。

「skill up(スキルアップ)」を英語に

 まず、「skill up(スキルアップ)」が日本語でどのような用途で使われているかと言うと、「skill(手腕、腕前)」を「up(上げる、増す)」と言う事から、「能力を向上させたり磨く」と言う動詞として使われている事が分かります。

 そこで、「私は英会話のスキルアップがしたい」と言う場合に、「skill up」が和製英語で使えないので、違う動詞を持ってくる必要が有ります。

 その違う動詞と言うのが、「improve」です。

 「improve」には、「改良する、改善する、進歩[上達]させる」と言う意味を持つ他動詞ですが、先ほどの和製英語の「スキルアップ」で紹介した「能力を向上させたり磨く」と、とてもよく似ている意味になっている事に気付かれると思います。

 「スキルアップ」似た意味となる動詞を手に入れたので後は簡単で、「I want to “skill up” my English.」としたいところを、「improve」へと置き換えて、「I want to improve my English.」で完成です。

 基本的に、中級程度の英会話レベルを持たれている方の場合、何かの単語を聞いてそれが「和製英語」だと分かったならば、その和製英語となっている単語を置き換えるだけで、綺麗な英会話フレーズを作れるケースがほとんどです。

 こう言った「和製英語」である事の指摘は、なかなか日本人講師による英会話レッスンでは難しいため(同じ間違いをしているケースが有る)、オンライン英会話などを利用して、外国人講師によって指摘して貰い修正をしていく方法を取る事で、効果的に直す事ができるようになります。

メールアドレスの交換で迷う和製英語

 最後に、最も驚きが有る和製英語を紹介しておきたいと思いますが、それは「アンダーバー(“_”)」についてです。

 メールアドレスなどで良く使われている「_」のマークですが、日本人はこれを「アンダーバー」と言いますが、それでは相手に全く理解して貰えません。

 「_」のマークは、「underscore(アンダースコア)」と言うので注意してくださいね!!

To page top ページの先頭へ